農業・農協問題研究所 研究所案内ー1(設立の趣旨と経過)

・農業・農協問題研究所は、1984年2月、以下の趣旨に賛同する個人・団体よって設立されました。

「農畜産物輸入自由化攻勢や財界による農業縮小攻撃が強められるなど、わが国の農業と農協をめぐる情勢は、いかにも厳しく、農民・農業関係者はもとより、勤労消費者をはじめ多くの国民が、その打開に腐心しているところである。しかし、困難な条件のなかでも、真に地域社会を再生させ、農業・農協の再建を求める地道な努力が続けられており、新鮮で安全な食糧を求める消費者の声は日増しにそのひろがりをみせている。このようなつばぜりあいの情勢のもとで、運動の前進をはかるべく、我々はここに農業・農協問題研究所を設立した。この研究所は、農業・食糧及び地域社会の自主的・民主的な発展に寄与することを目的としたものであり、そのために実践家と研究者の共同の活動をすすめ、実践活動の発展に貢献することを最大の責務としている。本研究所は、農業・食糧、地域社会、そして農協の現状を打開せんとする良識ある多くの人びとに、広く参加をよびかけ、ともに研究所活動を担われることを訴えるものである」(「農業・農協問題研究所設立宣言」、1984年2月25日)

・本研究所は、2014年2月で設立30周年を迎えましたが、この間、設立趣旨に基づき、調査研究活動、研究大会・シンポジウム、研究例会、講演会、所報・単行本・ブックレット・パンフレットの刊行等の活動を積み重ねてきました。現在、研究所は、北海道から九州に至る11の支部をもつ全国的組織に発展し、新自由主義的な構造改革農政下の農業縮小再編・「改革」攻撃に抗して、食料・農業・農村、農協にかかわる問題を積極的に取り上げ、研究所活動を展開しています。

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