研究所第26回総会が開かれました。
 09年6月6日(土) 

 挨拶する井上理事長  議長の伊豫・水越のお二人
 議案提案説明中の三国事務局長
 何時もの様に、活発な質疑・討論が交わされました(発言の一部)。
↓ 閉会挨拶する 国分副理事長(全農協労連委員長)
 総会アピール文

総会に続き、恒例の特別講演会が開催されました。

演題:
 
「派遣切り」「非正規切り」から見えてくるもの
講師:
 
首都圏青年ユニオン書記長 河添 誠 さん
略歴
1964 年生まれ。東京農工大学大学院で農業経済を学ぶ・・・。
2000 年12 月、パート・アルバイトなど不安定雇用の青年たちが中心となって結成された労働組合「首都圏青年ユニオン」の書記長。その闘いはマスメディアにも注目されている。今までに「すき家」で働くアルバイト青年1万人の残業代を支払わせる、また美容室Ash、SHOP99、洋麺屋五右衛門とのたたかい等などで、多くの成果を勝ち取っている。
講演レジメの主要項目

「派遣切り」「非正規切り」からみえてくるもの

1.労働者の実態
 〈1〉働く貧困層=ワーキング・プアの急速な増大
 〈2〉製造業派遣労働者の実態
 〈3〉最低限の労働条件の底が抜けた、労基法以下の労働環境
  例0 三菱ふそうの派遣切り
  例1 すき家のたたかい
  例2 ネット化付難民の実態
  例3 美容室とのたたかい―――正社員ワーキング・プアの問題
  例4 SHOP99とのたたかい―――「名ばかり管理職」問題
  例5 洋麺屋五右衛門とのたたかい―――違法の蓄積

2.首都圏青年ユニオンの活動

3.最低限の労働条件を守らせる対抗運動を!

4.最低限の労働条件の底を上げていく運動を!

5.失業しても収入のあるように雇用保険を立て直そう―――失業すると無収入になってしまう社会は世界的にも異常

6.反貧困運動の発展を!―――いま、たたかいが広がっている
 〈1〉反貧困たすけあいネットワーク
 〈2〉反貧困ネットワーク
 〈3〉反貧困ネットワークを地域ごとに!
 〈4〉まともに生活できる仕事を!
 〈5〉労働者派遣法の抜本改正を求める超党派のネットワークが広がっている
 〈6〉年越し派遣村の成功
みなさん、熱心に 聴衆には、東京農工大の恩師・先輩・同期・後輩も・・・。
熱心に語る河添さん
「脱農」して更に広く活躍する河添さんに、次々と率直な質問が 
川添さんへの質問 Q1:派遣切りや失業者のセーフティーネットについて、どのように考えているのですか
Q2:新しい福祉国家論について触れたところで、憲法で「勤労者」といっていることについて話され、労働者だけでなく農民や自営業者を含めた勤労者の福祉国家といったお話でしたが、反貧困運動のなかで、そのようにいわれる何かのふれあい、つながりがあったのでしょうか
Q3:組合の財政と組織運営についての工夫などについて。
Q4:団交を申し込んでも拒否するなど会社もいろいろな反応をすると思いますが、そのような場合でもたたかいに勝つ決め手は何でしょうか
Q5:首都圏青年ユニオンの組合員は、非常に不安定な雇用状態にあると思いますが、そのような人が組合員になって、定着性はあるのか
問題が解決すればやめてしまうとか、反対になかなか解決しないからやめてしまうということはないのでしょうか
そして、青年というのは何歳ですか
Q6:350名の組合員の男女比を教えて下さい。それから4人目の専従者を、といいましたが、よく専従を見つけられますね。
Q7:ILO条約について、にほんは先進国のなかできわめて批准率が低いのですが、ILO条約をどのように位置づけているのでしょうか?今後の運動の課題にされているかどうか、見解があれば聞かせていただきたい
 
丁寧に答える河添さん


川添さんの講演内容および質問への回答は、全農協労連発行の雑誌「労農のなかま」09年7月号(bT19)に掲載されています。
1部580円です。連絡先:東京都渋谷区代々木2-5-5 新宿農協会館 全農協労連
             TEL:03-3370-8327 FAX:03-3370-8329
             Eメール: info@nokyororen.ne.jp   URL:http://www.nokyororen.ne.jp/

参考:「首都圏青年ユニオン」のHP → 
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これまた恒例の”懇親会”、今年も大勢で

 持ち寄りの銘酒・名産の一部
 挨拶:井上和衛理事長 乾杯の音頭は暉峻さん 
 懇談の輪がアチ・コチに
 名産品「大自慢」
  「立山」で〜〜す!      「三笑楽」でーーーす  ↓ 
何れも越中の銘酒です。有り難うございました。

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